プンの一寸法師 作 しばた まゆこ
              2003.5.1
こどもが欲しかったおじいさんとおばあさんは、どこからともなくプンをさずかって大喜びです。喜びのあまり、おじいさんとおばあさんの目には、プンがこんなに大きく見えました。
でも、よく見ると虫メガネでないと見えないほど小さかったんです。おまけに、いつもいたずらしたりつまみ食いをしたりでこまってしまいました。そこで、知り合いのニューおばさんにあずかってもらうことにしました。
ニューおばさんに手紙を出したところ、プンはゆうびんやさんのキックの帽子にはさまって手紙と一緒にニューおばさんのところに行ってしまいました。プンは、ニューおばさんに「よろしくおねがいします」ときちんとあいさつしました。
ニューおばさんは、プンをとてもやさしくして、自分の子供のようにしました。でも、ニューにはこまったことがありました。ときどき鬼の兄弟のザーとギーがいたずらをしにくるのです。そのことをプンに話したところ、「やっつけてあげるよ」とプンが言いました。
プンはいつも自分がいたずらばかりしていたので、いたずらする気持ちがわかります。らんぼうしてやっつけてはかわいそうなので、ねこじゃらしでザーとギーをくすぐったところザーもギーもにげて行きました。
ニューおばさんは大喜びです。家に伝わる”金のハンマー”でプンをなんどもコンコンとやさしくたたいてあげました。すると、小さなプンはみるみるうちに大きくなりました。
ニューおばさんが、うれしくてうれしくてなんどもなんども金のハンマーでたたいたのでプンは家に入らないほど大きくなってしまいました。